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今日は、次男と一緒に久しぶりに近所の磯に出てみた。
浜風はちょっと冷たかったが、磯場の空気感はもはや完全に春。
マリンシューズで海の中へジャブジャブ入っても大丈夫なぐらい暖かい。

さっそく息子が発見したのは、ムラサキウニ。
嫁さんが殻を割って、中身を掌の中で洗うと黄金色のプックリとした卵巣が現れる。
それを息子が嫁さんの掌に吸い付くようにして飲み込む……。
「うめ~っ!」
このミルキーな風味は、春の磯でしか味わえない。
長男もこうやって母親の掌からウニを食べるのが大好きだ。
子供たちが成長して大人になっても、この味や体験は忘れないだろうなぁ。


ところで、房総半島では一般人によるウニの採取は禁じられている。
アワビやサザエなども同様だ。
密漁への罰則は年々厳しくなっており、この磯でも密漁者が逮捕された例が少なくない。

その一方で、息子が通っている地元の小学校では、磯遊びや釣り体験という貴重な授業があって、
テングサで寒天を作ったり、磯の貝で味噌汁を作ったりしている。
今後は、そうした海の恵みをいただくという行為が束縛されていくのかも知れないが、
自然の命をいただくことの意味や命の尊さを考える機会は、
実体験がなければ激減してしまうだろう。

こんな時代だからこそ、子供たちにはどんどん海遊びや釣りをやらせたいと思う。
いまのところ、子供がウニを味見する程度は大目に見てくれているし……。