アユ釣りシーズンも残すところあとわずか(ホームページの更新も滞っているぞ!)。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~gokui/

今年こそは、息子にアユの友釣りを体験させようと思っていたのだが、
房総では適当な河川が見つからない。
(養老はどうなったのかな?)
久慈川や那珂川は、子供にはちょっと厳しい流れだしなあ……。
で、思いついたのが小田原の早川。
あそこなら流れも穏やかだし、短い竿でも友釣りが楽しめるぞ!

というわけで、朝から息子と一緒に早川へ。
しかし、考えてみたら今日は三連休の初日。
アクアラインと首都高速は無事に通過したものの、
保土ケ谷バイパスが大渋滞。東名も海老名まではギッシリ状態だった。
「父ちゃん、あと何時間かかる?」と息子の質問攻撃をかわしながら、
現地に到着したのは昼になっていた(汗)。

早川は流程が短いので、とりあえずは河口から上流までのポイントを見て回る。
休日だけに釣り人は結構多かったが、アユを掛けている人は皆無。
石の色も白っぽく、アユの姿もチラホラとしか見えない。
(これはちょっと苦戦するかも……)

さらにあちこちとチェックして、結局、絞り込んだポイントは最下流にある深瀬だった。
釣り人はひとりもいなかったが、石が黒く磨かれて雰囲気は最高。
静かにポイントに近づいてみると、「いる、いるよ!」。
海が見える河口近くのポイントで、大型のアユが群れていることに息子も興奮気味だ。

しかし、川岸から見えているアユの群れは早くもサビ(婚姻色)が入っており、
追い気もあんまりなさそうだった。
そこで、深瀬の最深部に潜む元気な野アユに狙いを絞り、
1号の鼻オモリを付けてオトリを沈ませてみる。

うまい具合にオトリが沈み石のキワに入った。
その位置にオトリをキープしつつ、
時々、鼻先を刺激して尾ビレを振らせてやると、
つぎの瞬間、「ガツガツ!」と追われる気配が手元に伝わってくる。
そのままの状態で数秒待つと、さらに「ガッ、ガツ!」
しかし、なかなかハリ掛かりしない?
オトリを回収してみると、ハリスが切れている。
???

気を取り直して、オトリをチェンジしてから同じ場所に送り込む。
すると、またもや「ガツガツ!」
竿先をじわりと上流側に送ってハリ掛かりを確実にすると、
今度は軟調の渓流竿が、一気に満月に絞り込まれた。
「きたぞ~!」
すぐに息子にバトンタッチすると、
想像以上のアユのトルクフルな引き込みに、さすがの息子もタジタジ状態。
「父ちゃん、交代、交代!」

竿がのされる寸前に竿を受け取り、少し下流に下って抜き上げる。
22センチの良型。
「おお! でけ~っ!」
息子も大喜び。

「じゃ、つぎやってみな」
竿の長さは6.5mと軽量なので、子供でも問題なく扱える。
ただし、オトリの川底での泳ぎがまだつかめていないので、
二人袴状態で、仕掛けのテンションのかけかたを教えながらアタリを待つ。

ほどなく、「ガツガツガツ!」
今度は、息子がひとりで何とかアユを寄せてきた。
引き抜きは無理なので、タモ入れを手伝ってやる。
これも20センチ級の良型。
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オトリをチェンジして引き舟に入れにいくと、
後方から「父ちゃん!また、きたみたいだよ~!」
生まれて初めての友釣りで、入れ掛かり状態とは……。

良型ばかりをバシバシ釣り上げている親子を発見したのか、
それまで誰もいなかったポイントに、じわじわと釣り人が集まってきた。
「どう?釣れてる?」
声を掛けてきたのは、近所の釣具店の主人。
「う~ん、まあまあですねえ」
「やっぱりそうだろう。昨日も、ここは午後から絶好調だったんだ。いい場所に入ったね」
http://www.asahi-net.or.jp/~nh3y-kis/new_page_46.htm

まだまだアユは釣れ続き、息子の竿さばきもサマになってきた頃、
「父ちゃん、もうたくさん釣ったから博物館に行こう」
息子は大の博物館好きなのだ。
で、3時ジャストに釣りを終了して小田原の地球博物館へ。
それから、再びの大渋滞を縫って8時過ぎに家に到着したのだった……。