毎年恒例の長柄エコフェスタ・チェーンソーカービング大会に出掛けてきた。
フリーマーケットが同時開催されているので、今年は息子たちも連れていくことに。

カービングのほうは参加者の技量レベルが、年々アップしていることを実感。
削るためのテクニックや作品の完成度はもちろんだが、
作品のテーマ性やストーリー性なども追究していかないと、
入選するのも困難なレベルに達しつつある。
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同じ審査員として呼ばれていたドゥーパ編集長、夢丸編集長と雑談&仕事の打ち合わせ。
大会委員長のクリタさんは相変わらず忙しそうだった。

久しぶりに某工業高校建築科の先生と再会したので、一緒に昼食しながら雑談。
聞くと、10数年前の生徒といまの生徒は全然違ってきているとのこと。
建築を目指して学校に入ってきたのにも関わらず、
「ノコギリで木を切ったことがない」「トンカチで釘を打ったことがない」子供たちが大半なのだとか……。
「テレビで紹介している建築家って、建物のデザインだけをしているクリエイティブな人のイメージだけなんですよ。だから、ウチではできるだけ実体験をさせるようにしているんです」。

本来、「ものづくり」はニッポン人の得意分野だったはずなのに、もはや、大人でもノコギリを持ったことのない人が増えつつある。
「雑誌でDIYの記事をやるとすごく人気があるのに、実際にはそれが「できない人」が多いのが現実なんですよ。庭で丸ノコとかを使っていると、すぐに近所から騒音のクレームですからね」と夢丸編集長。

普段、田舎でものづくりをしていると全然意識しなかったことだが、
確かに都会でのDIYっていうのは相当な制約があるんだなあ……。
でも、それらを解決するための何らかのアイディアを提供していくのが、我々の役目でもある。

帰りの車中では、いろいろな構想が頭の中を駆け巡っていた……。