台風が明けて、近所の建物で屋根のシート張りボランティア。
一ヶ月前の台風被害で応急処置したブルーシートが、今回の19号で吹き飛んだため再度の応急処置です。
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行政から支給された白い土嚢袋は耐久性がほとんどなく、一ヶ月経ったらすでに破れて中に詰めた砂がダダ漏れ状態。

これじゃあ、台風で飛ぶわけです。
ただ、今回も紫外線に強いUV対応の土嚢袋がなかったので、袋を二重にして使いました。
シートの一部は、垂木を破風や野地板にビス留めして固定。
本当は防水テープでさらに補強すればよいのですが、どこも売り切れだったようです。。

それにしても瓦屋根というのはツルツル滑るし、眼下が海なので少々スリリングな作業でした。
(本来なら安全装備をしっかりすべきところです)
実際、自宅を自分で修理しようとしての落下事故が多発しているので、くれぐれも注意が必要ですね。

かといって、プロの屋根屋さんにお願いしようにも、房総だけでも2万件以上の修理待ち。
知り合いの屋根屋さんに聞いたら、人材が圧倒的に不足していて完全復旧には数年かかるかも?とのことでした。。
いま、全国から職人さんが集結しているオリンピックの工事現場から臨時で来てくれないかな?

今後、災害が多くなりそうな令和ニッポン。
個人でできることには限界がありますが、そんななかでも自分で応急修理できる家のあり方を考えないといけない時代なのかも知れません。
 

ちなみに、我が家のログハウスや母屋に使っている屋根材「アスファルトシングル」は、今回の台風でも大丈夫でした。
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この材料は耐久性が抜群な上、カッターナイフで自在に切れてクギ打ちやノリだけで固定できるのでDIYでの施工が簡単だし、万一、強風でちぎれても簡単に補修できます。
屋根も棟も重ね張りできるので、応急処置=本修理完了というわけですね(ブルーシートなどは無用になります)。
しかも、ホームセンターで簡単に入手できて、何といっても格安なのがうれしいところ。

そして、建物そのものも総2階ではなく平屋か1.5階にして、屋根の勾配を歩ける程度の緩い角度にすれば比較的安全に作業できます。
我が家ではメンテナンス性を考慮して、ロフト窓やデッキなどから簡単・安全に屋根へアプローチできる構造にしているので、ハシゴも足場も必要ありません。

これら以外にもいろいろな工夫が考えられますが(垂木と桁は必ずハリケーンタイで補強するとか)、それ以前に台風や地震、水害などに強い「立地環境」を考えて家作りをすることも大切かと思います。

そして、災害に遭っても最低限の暮らしを維持できるシステム作り。
発電機、ソーラー、薪ストーブ、太陽光温水器、コンポストトイレ、家庭菜園、、、、釣り(?)。
こうした諸々の暮らしを少しずつデザインできれば、万一の備えになるのはもちろん、普段の生活も楽しくなりそうです。