本日は、若い友人たちとはじめた「休耕田復活プロジェクト」の3回目。
種籾の温湯消毒と塩水選の作業です。
温湯消毒はいもち病などの稲の病害を防ぐために、60℃のお湯に10分間入れて殺菌する作業。
塩水選は、比重の軽い籾を取り除き、胚乳が詰まった種籾だけを選び出す作業です。
昨年までは塩水選を先にやってから消毒をしていましたが、吸水した種籾を温湯消毒すると発芽率が落ちるらしいので、今年は順番を逆にしてみることに。
消毒用のお湯を沸かすのは、ここ数年使っているドラム缶&薪で。
大量のお湯を使うことで、種籾を入れたときの温度低下を防ぐことができます。
IMG_6924
IMG_6905
IMG_6911D
IMG_6920D
消毒が終わったら水で急冷して、近所の海岸で塩水選。
バケツリレーで汲んだ海水に種籾を投入すると、充実した種籾が陽光で輝きながらキラキラと沈んでいきます。
これら一連の作業は私にとっては毎年のルーティンですが、若者たちにはすべて初めての体験。
各自のそれぞれの反応がおもしろかったですね。

IMG_7054
IMG_7093
IMG_7054
IMG_7111
IMG_7143D
選別が終わったら、再び我が家の庭で種籾を真水に入れて浸種の作業。
休眠していた種籾たちは、水分を吸収することで発芽の準備を開始するわけです。
浸種の水温は、10〜15℃が基本。
以前は10℃以下の冷水浸種をやっていましたが、これは温湯消毒とは相性が悪いようです。
実際、一昨年はこれで芽出しに失敗して、苗を農協から買ってくるという屈辱を味わいました、、。
コシヒカリの場合、積算温度が100℃になるまで浸種するので、日々の平均水温が12℃なら100÷12=約8日間となります。
IMG_6959
若者たちが作業内容を懸命にメモっていたので、私も忘れないようにいろいろ書いておきました。
次回は、種蒔きと畔塗り作業の予定です!